北海道白老町の市街地では、
雪虫が大量に発生し、
吹雪や濃霧の様な世界となっている。
街では、目や口に入るので、
傘をさしたり、上着をかぶったりして
防御している姿が良く見られる。
その大量発生した、
雪虫の正体は?
そして、何故大量発生したのか?
そしてどこに住んでいるのか?生息地を調べてみた。
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雪虫の正体
雪虫はアブラムシ科の仲間で、
正式名は、『トドノネオオワタムシ』と言う。
体長5mm前後で、
全身が綿で包まれたようになる。
また、地方によって呼び名があり、
綿虫、オオワタ、シーラッコとも呼ばれる。
春にはヤチダモ類の葉裏で樹液を吸い生きている。
7月頃にトドマツに移動し、
夏の間はこのトドマツの根で、アリと共同生活。
早熟多産で次々にメスのみを大量に産み、
その数は、雪だるま式に増える。
トドマツで育った成虫が綿をつけて飛び立ち、雪虫となる。
つまり、飛び立っている雪虫はすべてメス!
そして飛び立ったメスの雪虫が、
春に生活していたヤチダモの木に飛び移り
緑色と、オレンジ色の子を生む。
ここでの緑色の子が初めてのオスとなる。
この緑のオスの子の寿命はたったの1週間。
その間にメスと交尾し、
越冬する1個の卵を残し、死滅する。
参考:http://miyanooka1.sakura.ne.jp/eieaeyukimushiai.html
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大量発生の原因
雪虫は、夏~秋にかけて気温の高さに比例し、
大量発生すると考えられています。
今年は、温度が下がる低温の日が少なく、
成長を促がす良い気候だったと予測できます。
そして、雪虫が飛び立つ日は、
天気が良い日が条件!
16日は、風がなく、天気が良く陽気でしたから、
雪虫にとって移動しやすい環境だったのでしょう。
これが大量発生の原因と考えられます。
また、
雪虫は『冬の訪れを告げる虫』として知られるが、
雪が降る数日前は、
“天気が良く、暖かくなる”気象現象があるので、
雪虫が飛ぶ日は、初雪間近ということである。
そして雪の正体は?
雪虫の白く見える部分はロウの様な物質。
主成分は炭化水素らしい。
何のためにあるのかは不明だが、
雪虫が地面に居る時に、
土や水分から身を守る為と、
空を飛ぶ時にふわふわして
漂いやすくする為にあると言われています。
生息地
主に北海道や東北の寒い地方に
生息しています。
関西などでもその姿は目撃されていますので、
正確な生息地はわかっていない
また、雪虫は熱に弱い!
人間の体温でも弱り、死んでしまいます。
よく、手のひらで捕まえました。
雪が解けるように、綿が手にくっつき、
雪虫は、数秒で死んでしまいます。
数匹なら大変かわいいのですが、
写真のように大量に発生しますと、
『害』にしか思えませんね!
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