フォーク禁止。100球制限。金属バット禁止。ベンチウォーマーなし。脱「勝利至上主義」高校野球

スライダーやフォークが禁止!

球種はカーブとチェンジアップのみ

高反発の金属バットは禁止!

低反発金属バットか、木製バット、若しくは竹バットのみ。

こんな、ちょっと違う【高校野球のリーグ戦】が流行りだしている。

本来の野球の原点である「打つ、投げる、走る」。

そして「野球をする楽しみ」を重視している

13都道府県の約80の高校が参加している高校野球のリーグ戦がある。

その名は、「Liga Agresiva」 である。

2015年大阪の6校からスタートした高校野球のリーグ戦「Liga Futura」。

2021年から「Liga Agresiva」と名称を変更し、

現在は、13都府県の約80校が参加している。

その独特なルールが、面白くて、興味深い!

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球数制限、変化球制限

投手は1試合100球までで、50球以上を投げた場合は中1日を空ける。

スライダーやフォークを禁止して、変化球はカーブ、チェンジアップのみ。

また、変化球の割合も25%ほどと決められている。

今までの高校野球では、「エース中心主義」になりがちでしたが、

「Liga Agresiva」では、投手の負担が軽減され、複数の投手の起用が前提。

場合によっては、ほとんど経験のない投手がマウンドに上がったりもする。

従来の高反発金属バットの禁止

高校野球で使用している高反発の金属バットは禁止。

低反発の金属バット、木製バット、竹バットのみとする。

実は、高反発金属バットは、大学以上の野球では使われていない

高校野球のスラッガーがプロ入りして伸びないのが、

この高反発金属バットを使っていたからかもしれない。

打球が飛びすぎる高反発金属バットでは、

〇投手は打者をかわすために、変化球が増える。

〇見せ球のボール球が増えてくる

〇球数が増え、肩肘に負担がかかる

〇打者はバットの芯でとらえなくなる(技術不足となる)

高反発金属バットを禁止すると、

〇長打が出にくくなるので芯でとらえようとする

〇投手はストライクで勝負しやすくなる

〇球数が減る

〇直球の切れを磨こうとする

と言うような効果があるらしい。

また、地域によって独自ルールがある。

〇ベンチウォーマーはなし、全員が試合にでる

〇送りバンド回数を制限

〇ダブルヘッダーの時は、12イニングまでして出場できない

〇再出場できる「リエントリー」制度

「勝利至上主義」の高校野球から脱して、

勝利を目指しながらも、それ以上に選手の可能性や将来を広げる。

それが、

「Liga Agresiva」

である。

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