台風15号が非常に強い勢力を保ったまま九州に上陸しそうです。
2015年8月25日5時30分発表では、中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m/s
日本に上陸した過去の台風について調べてみました。
昭和の三大台風と言われる室戸、枕崎、伊勢湾台風とは?
死者 不明 負傷 住家 浸水
室戸台風 2702 334 14994 92740 401157
枕崎台風 2473 1283 2452 89839 273888
伊勢湾台風 4697 401 38921 833965 363611
室戸台風
1934年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸。室戸岬で911.6hPaを観測(過去最低気圧)。上陸後は関西を縦断して北陸地方へと達し、各地に被害が発生しました。特に強風による建造物被害と大雨や高潮による浸水被害のすべてが発生した大阪府では、校舎の倒壊によって死亡した学校の先生や生徒が多数にのぼるなどの甚大な被害となりました。
枕崎台風(194516号)
1945年9月17日に鹿児島県枕崎付近に上陸。枕崎で916.3hPaを記録。宮崎県細島で最大瞬間風速75.5m/sを記録する。終戦後わずか1ヶ月で襲来した台風であり、戦争時の伐採で大雨に弱くなった山々では土砂災害が多発し、特に原爆被災直後の広島県での被害が最大となりました。
伊勢湾台風(195915号)
1959年9月26日に和歌山県潮岬付近に上陸。本州南海上で急速に発達し、衰えることなく本州を直撃して縦断。伊勢湾では、台風の中心気圧の低さによって海面が吸い上げられ、さらに海水が強風で吹き寄せられる方向に湾が開いていたことが重なり、記録的な高さの高潮が発生。
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◎死者・行方不明者が多い台風
発生年 号数 死者・不明者 負傷者 住家被害 浸水被害
1959 15 5,098 38,921 833,965 363,611 (伊勢湾台風)
1954 15 1,761 1,601 207,542 103,533
1958 22 1,269 1,138 16,743 521,715
1951 15 943 2,644 221,118 138,273
1953 13 478 2,559 86,398 495,875
◎中心気圧が低い台風
発生年 号数 中心気圧 上陸場所
1961 18 925(hPa) 高知県室戸岬の西 (第二室戸台風)
1959 15 929(hPa) 和歌山県潮岬の西 (伊勢湾台風)
1993 13 930(hPa) 鹿児島県薩摩半島南部
1951 15 935(hPa) 鹿児島県串木野市付近
1991 19 940(hPa) 長崎県佐世保市の南
1971 23 940(hPa) 鹿児島県大隅半島
1965 23 940(hPa) 高知県安芸市付近
1964 20 940(hPa) 鹿児島県佐多岬付近
1955 22 940(hPa) 鹿児島県薩摩半島
1954 05 940(hPa) 鹿児島県西部
(参考記録)
室戸台風 911.6hPa 1934年9月21日
枕崎台風 916.1hPa 1945年9月17日
◎上陸が多い少ない年、都市
多い年 少ない年 上陸が多い都市
2004年 10個 20008年 0個 鹿児島県 39個
1993年 6個 2000年 0個 高知県 25個
1990年 6個 1986年 0個 和歌山県 22個
1989年 5個 1984年 0個 静岡県 19個
1966年 5個 2009年 1個 長崎県 14個
1965年 5個 1995年 1個
1962年 5個 1987年 1個
1954年 5個 1980年 1個
1977年 1個
1973年 1個
1957年 1個
◎天気予報で耳にする台風用語
熱帯低気圧:台風に満たない、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s未満のもの。
台風:北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s以上のもの
台風の眼:台風の中心付近で風が弱く雲が少ない部分
強風域:平均風速が15m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域
暴風域:平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域
台風の大きさ:風速15m/s以上の半径が500~800kmの場合は大型(大きい)。800km以上超大型:(非常に大きい)
台風の強さ:強い=33~44m/s。 非常に強い=44~54m/s。猛烈な=54m/s以上
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