女医は死亡率が低い。その理由とは。簡単に説明。

「女性内科医が担当した入院患者は、死亡率や再入院率が低い」

発表は誰がいつ?

「ハーバード公衆衛生大学院」の津川友介氏の論文で、

2016年12月19日に、

米国医師会の学会誌の

「JAMA Internal Medicine」に掲載。

この研究は、

・ワシントンポスト紙
・ウォールストリートジャーナル
・CNN
・Fox News
・ハーバードビジネスレビュー

でも取り上げられました。

スポンサーリンク

調査対象

2011~2014年にアメリカの急性期病院に

入院した65歳以上の高齢者、

およそ130万入院分のデータを解析

比較対象

・入院日から30日以内の死亡率(30日死亡率)

・退院後の30日以内に再入院する確率(30日再入院率)

の2つを【女性医師】と【男性医師】とで比較

30日死亡率

女性医師の担当患者 = 【11.1%】

男性医師の担当患者 = 【11.5%】

30日再入院率

女性医師の担当患者 = 【15.0%】

男性医師の担当患者 = 【15.6%】

どうせ、女性医師のほうが軽症患者を診ているんだろう?

スポンサーリンク

相手を選べない診察の調査結果

医師も患者も相手を選べない環境での調査

30日死亡率

女性医師の担当患者 = 【10.8%】

男性医師の担当患者 = 【11.2%】

30日再入院率

女性医師の担当患者 = 【14.6%】

男性医師の担当患者 = 【15.1%】

先の調査結果と同じく、

女医のほうが死亡率や再入院率が低い

死亡率 0.4ポイント の差

女性医師の担当患者の死亡率が

0.4ポイント低いというのは決して小さくない。

仮に全員が女性医師だったなら、

年間3万2000人の命を救える計算だそうだ。

何故 女医なのか?

津川氏の説明によると、一般に女性医師は、

診療ガイドラインなどルールの遵守率が高く、

エビデンス(科学的根拠)に沿った診療を行うほか、

患者と良いコミュニケーションを取ることが多い。

また、女性医師は専門外のことを

他の専門医によく相談するなど、

可能な限りリスクを避ける傾向があるようだ。

スポンサーリンク