台風並みの低気圧 爆弾低気圧の定義と過去の被害状況

台風並みの低気圧が日本を通過します。

北日本では警戒級の暴風雨が吹き荒れそうです

『爆弾低気圧』が

日本を通過します。

でも、天気予報では、

『爆弾低気圧』

って表現はしていませんね?

そもそも、爆弾低気圧って

何なのでしょうか?

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爆弾低気圧の定義

爆弾低気圧の定義は、

低気圧が急速に発達し、

熱帯低気圧並みの風雨をもたらす

温帯低気圧のことを言うらしい。

数式で表すと、

(sinφ/sin60°)×24hPa

う~ん。式では解らない。

中心気圧が

24時間で、24ヘクトパスカル以上低下

する温帯低気圧を

『爆弾低気圧』って言う。

つまり、緯度によって

基準値が変化する。

北緯40度の東北付近では、

24時間で、

17.8ヘクトパスカル以上

の低下で爆弾低気圧となる。

日本では、「爆弾」と言う言葉に

抵抗があるために、

マスコミ等の天気予報では、

『爆弾低気圧』と言う表現はさけ、

急速に発達する低気圧』と

表現を変えている。

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名前の由来

1978年に

豪華客船クイーン・エリザベスⅡ号が

大西洋を横断中、

猛烈に急発達する低気圧に襲われる

事故が起きたのをきっかけに、

この呼称が使われるようになったと

言われている。

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過去の爆弾低気圧

【1970年1月】
1970年1月30日ごろ、
台湾付近で発生した低気圧と、
日本海の低気圧が重なり、
24時間に32ヘクトパスカルも
気圧が下がる爆弾低気圧が発生。
2月2日までに、
日本を通過した爆弾低気圧は、
東~北日本は猛烈な暴風雪や高波となり、
死者・行方不明者25人の被害が発生。
気象庁では、「昭和45年1月低気圧」と呼んでいる。

【2012年4月】
2012年4月2日には、
低気圧が急速に発達しながら
日本海を東北東に進み、
24時間で42ヘクトパスカルも低下する
爆弾低気圧となった。
和歌山市で最大風速32.2メートル
(最大瞬間風速は41.9メートル)
を観測するなど、
広範囲で記録的な暴風となる。
この低気圧の影響で局地的に
非常に激しい雨が降り、
北日本では猛吹雪となる。
暴風により、建物が崩壊し、
3名が死亡し重軽傷者多数、
停電や交通機関の運休が相次いだ。

【2013年1月】
2013年1月13日に
沖縄の西で発生した低気圧は
14日にかけて猛発達しながら
日本の南海上を通過し、
広い範囲に強風や大雨、大雪をもたらした。
中心気圧は
13日12時で1008ヘクトパスカル
14日12時には、984hPa、
15日12時には、942hPa、
と急成長し、爆弾低気圧となる。

皆さん、気をつけましょう!

普通の低気圧ではありませんよ。

大風並の低気圧!

そうです、暴風が吹くかも?

過去には、死者も出ています。

本当に注意をしてください。